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保険でできる白い被せ物「CAD/CAM冠」

保険でできる白い被せ物「CADCAM冠」とは

保険でできる白い被せ物「CADCAM冠」とは

CAD/CAM冠とはハイブリッドレジンと呼ばれるセラミックとプラスチックを合わせた被せ物です。保険適応の幅が増え、前歯から奥歯まで、金属を使わない被せ物を作製できるようになりました。これまで、保険適応で歯の被せ物は金属冠のみでしたので、口の中で銀色が見えてしまい、審美的に気になっていらっしゃる方も少なくないのではと思います。
(※当院では被せ物のみCAD/CAM冠の対応をしております。詰め物は現在行っておりません。)
下記では、CAD/CAM冠のメリット・デメリットをご説明いたします。

こんな方におすすめ

  • 銀歯の見た目が気になっている方
  • できるだけ費用を抑えて(保険範囲内で)、白い被せ物を希望される方
  • 金属アレルギーがあり、金属を使用しない素材を選びたい方
  • 歯ぎしりや食いしばりがなく、被せ物にかかる力が少ない方

CAD/CAM冠は、見た目の自然さと費用面のバランスを重視したい方に適しています。

「CADCAM冠」のメリット・デメリット

メリット

  • 保険適用なので比較的安価で済む
  • セラミックとプラスチックを合わせているのである程度強度がある
  • 白い素材なので金属冠よりは審美的に良好。
  • 金属冠よりも、歯垢などの汚れが付着しにくい。

デメリット

  • 歯ぎしりや食いしばりが強い方には向かない
  • 自費のセラミックなどに比べ、強度が劣るため、割れる可能性はセラミックよりある
  • 自費のセラミックなどに比べ、厚みが必要なので、削る量がやや多くなる
  • 自費のセラミックなどに比べ、選べる色の幅が狭い
  • 残存する歯の状態により、保険適用できない場合もある(CAD/CAM冠は全ての歯に適用されるわけではありません。)

「CAD/CAM冠」が保険適用になる場合

CAD/CAM冠による治療は、保険が適用される範囲と条件が厚生労働省によって定められています。
2024年6月の診療報酬改定により、これまでの前歯・小臼歯(1〜5番)に加えて、大臼歯(6〜8番)も保険の対象となりました。
現在では、上下すべての歯でCAD/CAM冠の保険治療が可能です。

保険を適用するためには、次の条件を満たす必要があります。

必須条件

治療を行う歯の反対側で、上下に噛み合う歯があること。

追加条件(いずれかを満たす)

  1. 治療を行う歯と同じ側で、上下に噛み合う歯があり、治療対象の歯に過度な力がかからないこと。
  2. 同じ側に噛み合う歯がない、または義歯の場合は、隣の歯が噛み合っていること。

これらは厚生労働省が示す正式な基準に基づいたものです。
実際に保険が適用できるかどうかは、お口の状態やかみ合わせによって異なるため、治療前に歯科医師が診査・判断を行います。
ご自身の歯が保険適用の対象かどうか気になる方は、お気軽にご相談ください。